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ギックリ腰も寝違いも肩こりも…

さて、またギックリ腰ネタをひとつ。

もうギックリ腰ネタは飽きたという方もいらっしゃるでしょう。

 

でも、しかたない。

そういう方がよく来院されるんですもの。

 

 

「ギックリ腰の治し方」 

 って、あると思いますか?

よく、手技セミナーとかで「ギックリ腰はこれさえやれば治る!」

「〇秒でギックリ腰を治す〇〇治療法」とかを見かけます。

「これであなたも明日からゴッドハンド!」って…

 

 

手を変え品を変え、「今まで無かった全く新しい治療法!」が頻繁に出ています。

ゴッドハンドの技術を習得しようと治療家さんは躍起になります。

 

 

…そもそもゴッドハンドって何でしょ?

「はい、私はゴッドハンドですよ。」

「治療技術教えますよ。」

「今回は理論編だけだからギックリ腰の実技は違う回のセミナーでヤルネ。〇〇万カカルネ。」

「毎回お金かかるけど、セミナー何回も受けないとワタシノ技術習得デキナイヨ。ゴッドハンドが教えてるカラネ。」

…そんなニセゴッドも…

 

 

 

以前勤めていた整骨院の院長は、

「たとえば首の治し方見たら、その他の腰とか膝とかも治し方一緒でしょ。」

「だから1回見たらあと見なくてもいいでしょ。全部繋がってるから。」

と言っていました。

 

 

そんな事言う治療家は少ないですけどね。 

 

 

未熟な僕は、当時その意味がよく分かりませんでしたが、今思えば納得。

結局ギックリ腰だろうが寝違いだろうが肩こりだろうが一緒って事です。

治療家自身が細分化して複雑にしてワケ分からなくしているだけです。

だから解剖学的知識がそこまでなくても、ギックリ腰や寝違いを簡単に改善できる先生はたくさんいます。

 

 

そんな治療家に少しでも近づこうと鍛錬している次第ですが、自分、まだまだ未熟どす。

 

 

ギックリ腰になって治療院行って、治療家が「ほっといたらまた痛くなるよ」って言うから痛くなる。

「通わないと良くならないよ」って言うから治らない。

いらんストレッチやら運動、筋トレ教えるから良くならない。

 

人ってそういう風にできている。

 

 

 

「患者さんのため」とは言いつつ、知らず知らず体の状態を崩すことを教えてしまっているわけで…

 

いや、僕も偉そうな事は言えないわけで…

 

 

でも本当につらい人って、早く治したいんですよね。

回数少なくて治るんであれば、それに越したことはない。

仕事も早く復帰できるし家族との時間だって増えますしね。

 

 

本当はギックリ腰でも何でも1回で完全に改善できればいいのですけどね、1回で治る人もいれば何回かかかる人もいます。

 

 

「ギックリ腰を一瞬で治す」という先生もいます。

動画でも見かけます。

あくまで、「一瞬」「パフォーマンス」です。……

 

内部の問題を変えなければまたすぐに…

 

 

現場からは以上です。