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治療法が悪いのか

こないだ「どんな痛みもたった一回で完治させるための治療法」とかっていうキャッチコピーのDMが届いたんです。DVDかセミナーの案内だと思うのですが、ぱっと見、「どんな痛みも治せる手技なんだ」って感じますね。

しかし、日本語のアバウトさを用いた表現。

「完治する治療法」を教えるとは言ってない。

「完治させるための治療法」を教える。

 

 

「どんな変化球も絶対打てるバッティング法」じゃなくて「どんな変化球も絶対打てるようにするためのバッティング法」みたいな違い。

ちょっと逃げ道作ったんだね。

 

 

その手技でちゃんと改善している人もたくさん載っていてすごく良い施術法なんでしょうけども、キャッチコピーのせいでねえ…

この手のDMのキャッチコピーのネタ切れなのか、最近ボジョレー感が否めない。

 

 

治療家になるからには、もちろんどんな痛みも一回で治せる事が出来ればいいと思っています。

でもそれは難しいってみんな分かってる。

だって、骨折なんか一回で治るわけないし。

 

一回で治る仙豆のような物があったとしたら、それはもうヤバい薬。

 

 

 

「一回で完治させるための治療法」を使って患者さんに施術したとして、一回で完治出来なかったら治療法のせいにしてしまうんです。

治療法は悪くないのに。(たぶん)

 

 

改善できなかったのを「治療法」のせいにすると楽なんですよね。

そうすると自分は悪くないんですもん。僕も前はそうでしたけど…

ある治療法と全く同じようにやってるのに治らなかったら、「きっとこの治療法はこの人には当てはまらないんだ」と。

挙げ句は「治療法が悪いんだ!」。

「じゃあ違う治療法を…」の繰り返し。

 

 

野球でもゴルフでも、色々な打法を試していくうちにドツボにハマっていくのと一緒。

最近は特にあちこちに情報転がってるからYOUTUBEとかでも簡単に観られますし。

色々な打法がある中で、結局何がいいのか分からない。

どれもいいものなのに、自分自身の問題という事に気づいていない。

 

いろいろな技法にひょいひょい目移りしても、あんまいいことないよって話し。

 

 

先日畑起こししたら右尻と太腿裏が筋肉痛なんです。

完全にスコップと草取り。

ただ、腰は1ミリも辛くないという事実。

去年も同じ事して腰ちょっと筋肉痛になってたから、あの時と比べても体の使い方が変わってきているのだと思われます。

 

これから畑仕事の時期です。

みなさん、無理なさらないように。